プロフィール

こんにちは。灯-AKARI-の岩倉麻沙美です。

介護保険外サービスで、高齢者の日常生活のサポート事業を行っている「灯 -AKARI-」の岩倉沙美です。

私は、埼玉県出身で今は静岡県に在住している4児の母です。高校を卒業後、東京にある作業療法士の専門学校へ入学卒業をし、静岡県の沼津市にある病院に就職しました。その後、介護老人保健施設、介護付き有料老人ホーム、デイサービスと様々な場所で作業療法を経験させて頂きました。その中で、沢山の利用者さんからそれぞれの歩んできた人生のお話を聞くことができました。ドラマのような人生を歩まれてきた方や穏やかな人生を歩まれてきた方、やりたい事をやって人生を楽しまれた方もいれば、自分の事は後回しに頑張ってきた方もいました。また人生の最期の瞬間に立ち会う機会も多く、沢山の方の人生と向き合うたびに私自身と重ねていくことが少しずつ増えていきました。

「人は何の為に産まれたのか」「人生とは何なのか」「病気はなぜ起こるのか」と、疑問を持ちながら、自分の人生というものを考えるようになりました。

そんな時、あることが起こりました。

デイサービスで勤務していた時のことです。ある日の朝、デイサービスへ行くと60歳台の右片麻痺の女性の利用者さんが泣いていました。どうしたのかと声をかけると「送迎の時に、玄関まで行く道にちょっと草が生えていて、気になったから抜こうとしたら介護士さんに「介護プランに載ってないからそれはやらないで下さい」と言われてしまった。もともと庭のお手入れが好きだからやりたかったのに、病気で倒れてしまい片手片足では庭のお手入れも自由にできない。ちょっとした草むしりもダメだと言われたら、私は何の為に生きているのかわからない」と訴えていました。この利用者さんの話を聞きながら、私は自分がやってきた仕事は一体何だったのだろうかと疑問を感じました。利用者さんがやりたい事をやれるようになる為のリハビリなのに、やれない環境にしてしまっているのは私たちの方なのではないだろうか、と感じるようになりました。もともと作業療法士の専門学校時代から、地域で働くこと、可能な限り自宅で生活できるような関わり方をしていきたいという気持ちが強かったのもあり、利用者さんの人生を考える前に、まず私自身が人生悔いを残さないで歩もうと決め、介護保険外サービスとして「灯 -AKARI-」を立ち上げました。

ただ困った事をサポートする介護サービスとは違い、一人一人に合った方法を見付け、自分らしい人生を送る為のサポートをしていきます。また、「幸せに介護をする人が増える事で幸せの循環を起こす」ことをモットーに、地域や高齢者施設での講師や運動指導にも携わらせて頂いております。私自身が光輝く灯りとなることで、周り方たちにもその灯りが巡り、より幸せで自分らしい豊かな人生が送れますようにサポートしていきたいと思っています。

灯 -AKARI- への想い

それは決して強い光ではないけれど、着実に、そしてあたたかく優しさで包むような灯。

そんなろうそくのあたたかな灯のように、灯-AKARI- で関わる方々の人生にほんわか灯が灯しますように。

そこから、ゆっくりじっくりその灯が広がり地域全体が幸せの灯でいっぱいになる世界を目指して灯-AKARI-の活動をしています。小さな優しさの灯の循環をここから広げていきます。